立春数えて88日目の八十八夜で、初摘みされた新茶は格別と言われています。あいにく当地にはお茶農家はありませんが、スーパーなどには新茶が並びますから味わうことができます。
ツゲ峠を左に進むと手引頭や丸山に見られる巨木こそ少なくなりますが、全身をコケに覆われている姿には変わりはありません。また関東以北などに見られるブナの森と違い、樹間が広く林床に笹などが茂っていない天城山系特異な森のままです。しかも、八甲田山の十和田側や新潟県の美人林のような伐採をした二次林ではなく、その昔天領?だったために伐採されることなく原生林として今に至っています。それにしてもツゲ峠から登り上げる斜面には倒木が多く・・・
山頂部に近ずくにつれてアセビ、ヒメシャラの姿に変化が見えてきて、中には写真のように横たわるように伸びた個体が目立ていました。他にもアセビ、マメザクラのような木もコケに覆われていて、天城山系ならではの特異な森を形成していました。コケがまるでジュータンのように敷かれた急斜面を登りつめた山頂部で出会った光景は、10年ほど天城山系に通い初めて目にした新たな世界であり・・・
ツゲ峠に近い場所に風倒木のためなのか、立木がほとんどなく草原にも見えるエリアがあります。その場所が一時話題になった酸性雨の影響なのか、あるいは別の要因なのかを知る術はありませんが、まるで東北地方、特に岩手県早池峰山麓に見られる急斜面の牧場のようです。そしてその急斜面を登り詰めると、やはりコケの森が広がっています。そして不思議にも水場、ヌタ場のような場所があり小鳥がたむろしていました。初めて訪ねた・・・
いつもならばツゲ峠から伊豆山稜線歩道を北に進むのですが、以前から気になっていた滑沢峠、つまり南のコースを歩いてみました。あいにく天候が回復しないで視界が悪く、あまり撮影には適した条件ではなかったのですが、それでも時折霧が流れて視界が広がり芽吹き始めたブナの森を撮影することができました。ちなみに、このルートをさらに進むと二本杉峠から天城峠にと続いています。しかし幾分登山道が荒れているために・・・
天気予報が見事に的中して丸山の森は霧雨に覆われていました。そんな森に分け入ってショックを受けたのが、長年撮影を続けて来たコケブナの大木が折れていたことです。実はこのブナ数年前に台風の被害を受けて、片腕が折れて無残な姿になっていたのですが、その後も樹勢もよく昨年11月に訪ねた際にもその姿を撮影しています。結局この冬に積雪がなかったために会いに行かなかった四ヶ月の間に、風に揉まれてこんな姿になってしまった・・・
カタクリの花が見頃を過ぎたと思っていましたら、シラネアオイが見頃を迎え、さらにアズマシャクナゲなどのシャクナゲが競うように咲き出しましたから、赤城自然園はまさに春爛漫と言ったところです。これからは目立った大きな花ばかりではなく、林床に小さな可憐な花も咲き大型連休にと突入し、花の楽園が大勢の人を迎えてくれます。同時に昆虫や小鳥たちの活動も活発になり・・・
ナツツバキの仲間のヒメシャラも天城山系で多く見られます。その樹皮がスベスベしているところから、サルスベリと呼ぶ人もいるようですが如何に。写真は旧天城トンネルの脇のつづら折りの道を登り、天城峠を下田方面に進んだところでの撮影ですが、火照った頬を幹につけると冷たくて気持ちのいいものです。天城山系のコケブナの撮影では、北国のブナの森とは異なった樹木や草花、さらに生き物たちとの出会いがあり・・・
漢字ですと馬酔木と書くように、馬が葉を食すると酔ったようにフラついてしまうと言われています。ニホンジカはどうかは分かりませんが、鹿も食べないようです。そんなことから天城山系では異常と思えるほどアセビが繁茂して、場所によっては藪、ジャングル状態になっています。そのアセビの花はまもなく開花時を迎えます。そしてさらに勢力を拡大し続けて・・・
本来ならばもう少し高山帯に咲くシラネアオイが、赤城自然園で見頃を迎えようとしています。このシラネアオイは各地でニホンジカの食害から壊滅的な被害を受けてしまい、再生しようとする活動もニュースなどで伝えられています。別名を山芙蓉、春芙蓉とも呼ばれている白根葵の季節は、まもなくスタートする大型連休まで同園の主役として・・・
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