初秋の赤城自然園のメーン、主役は渡りをする蝶のアサギマダラと言えると思います。そのアサギマダラの幼虫、サナギ、そして羽化と撮影することができました。もちろん園の方々に種々アドバイスを受けてのことですが、これまでは優雅に舞う姿と遠く南の国まで旅するとの知識だけでしたから、感動そのものでした。しかし知れば知るほどに謎につつまれたアサギマダラの生態、間もなく飛来する多くの姿を眺めながら際限のないロマンが・・・
長年風景写真を撮影して過ごして来た私にとって、四つ足の動物、空を飛ぶ鳥、それから昆虫たちは無縁といえる存在でした。それが赤城自然園の撮影を通じて親しくなった来園者の方、あるいは若い園のスタッフの方々から、年々生態系が色濃くなっている赤城自然園で暮らしている生き物のを教えられて、素人ながら撮影をしてますと楽しくてなりません。つまり赤城自然園の森は私にとって、新しい未知の世界を学ぶ森とも言えます。そんな中から今日はスミナガシとその幼虫を紹介して・・・
天候が悪かったからでしょうか、休日にしては静かな赤城自然園をいつのもラムダ・槍ヶ岳を背負って歩いてみましら、ワレモコウやオミナエシの花が見頃となっていて、ガマズミの実も赤く熟していました。そんな中で当然のようにアサギマダラの舞にも会い、ジャコウアゲハやキアゲハの姿も多く見ることができました。ただ気になるのが、4日火曜日にでも上陸が心配されている台風21号の動向で、大きな被害が出ないように祈るしかありません。フジバカマを求めて多くのアサギマダラが飛来するのも間近・・・
ナツツバキの仲間のヒメシャラ(姫沙羅)も天城山系丸山、猫越、手引頭などの一帯で多く見られます。しかもかなりの巨木も目立ちます。このヒメシャラですが、夏の山歩きで火照った頬を幹につけると冷んやりとして気持ちの良いものです。写真は霧雨に煙る手引頭と猫越間の伊豆山稜歩道上での撮影ですが、その姿に天城で生き抜いている風格さえ感じました。いたるところで目にするコケブナの倒木更新に比べて、ヒメシャラの樹勢には・・・
漢字ですと馬酔木と書くアセビはニホンジカが食べないようで、天城山系のほぼ全域で繁茂していて場所によっては藪、あるいは登山道を塞いでいるのが現状です。そんなこともあり過日歩いた伊豆山稜線歩道(歩道との名前はありますが立派な登山道)、仁科峠~手引頭でも随分といじめられました。写真は通称タコブナの奥のアセビの藪で見つけた、アセビとしては巨木です。写真が小さいために分かりづらいかもしれませんが、巨木の奥には入り込むことも出来ないアセビの藪が・・・
三方を太平洋に囲まれた天城山系ですから、年間降雨量も多く山に降った天水が伏流水となり人々の生活を支えています。そのひとつがワサビ田で、良質な天城ワサビを名産にしています。それから現在は行われていませんが、氷室が残りかつて氷を生産していたことを物語っています。また寒天橋という橋の名前から想像すると、寒天の生産も行われていたようにも思われます。それから清流も多く、渓流釣りの釣り師の姿もいたるところで見かけます。命の源の水が豊かな天城は・・・
6月以降四度天城山系のブナの森を訪ねましたが、訪ねれば訪ねるたびに被写体の手強さに打ちのめされているのが、現在の正直な心境です。その天城山系は三方を太平洋に囲まれた特異な地形のためか、シロブナとしても独特な進化をした天城山系のブナは、その生態系さえもまだまだ謎に包まれていると言われています。したがって、これから通い続けても謎が解けることはまず考えられませんが、撮影者としては少しでも多く記録をして・・・
樹齢300年を超えると言われていますコケブナの巨木が、森の中に広く点在している代表的な場所のひとつが、タコブナも鎮座している手引頭です。ここも繰り返しになりますが登山道、あるいは散策路などはなく感を頼りに森の中を登らなければなりません。写真は伊豆山稜線歩道(登山道)から、その手引頭に入り込むための分岐点にあるブナで、これまでにも繰り返して撮影をしている馴染みの木です。これはこの木の撮影だけではなくて常に感じるのですが、木の撮影は難しくて悩むことばかりで・・・
前記したような記憶もありますが、天城山系の丸山について触れて見ます。ここは八丁池口からウグイス歩道を登り、コマドリ歩道を八丁池に至る一帯でこけブナの巨木の多い場所です。もちろん撮影そのものは歩道から外れて森に入り込みながら、お目当ての被写体を探しながらとなります。したがって晴天時ならばいいのですが、雨や霧の場合は迷い易くなりますから十分な注意が必要になります。ただ奈良の大台ケ原西大台を除くブナの原生林とは異なり、林床に笹などに茂ることがなくて非常に歩き易いのがありがたい場所と言えます。それから、一般のハイカーたちはほとんど森に入り込むことがなく・・・
先日伊豆山稜線歩道を仁科峠から歩いて見ましたら、利用者が少ないからでしょうか馬酔木が繁茂していて至る所でトンネル状態と、高い位置にジッツオの三脚を横に背負っている私は、枝に三脚が引っかかり随分と泣かされてしまいました。そして数年前に地球の引力に負けて18mの枝が折れたブナを訪ねましたら、やはり一面が馬酔木に覆い尽くされていて見る影もありませんでした。写真は左に伸びる枝が健在だった頃の写真ですが・・・
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