自然写真家 新井人の世界

徒然なるままに

初夏の尾瀬

2018年6月27日

土日に尾瀬に入るのはおそらく年に一度だろうと、尋ねられるままに答えながら梅雨空の木道を歩いてみましたら、上田代では早くもオゼコウホネが見頃を迎え、ルリイトトンボ?も忙しそうに飛び交っていました。それから雨空に霞んで見える至仏山にはほとんど雪がなく、例年とはやはり違う姿に驚きもしました。そして二日目の朝には、その梅雨空が一転して緑の湿原の上に初夏の青空が広がり、尾瀬ならではの爽やかな風が湿原に緑の波を描きながら駆けていました。ですからやはり尾瀬は良いなと・・・

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倒木更新

2018年6月26日

天城のブナの森を歩いていますと、巨木の倒木更新に出会います。巨木が倒れるには単に寿命が来た木や、台風などの風によって倒されたものがありますが、どの倒木にも苔を始めとした小さな命が多く宿り、輪廻転生を強く感じます。それしてもニホンジカが食べないアセビだけが異様に繁茂して、場所によってはジャングル状態になってしまった天城のブナの森は、はたしてこの先どのような運命を辿るのだろうかと・・・

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雨を

2018年6月25日

写真で、しかも私のように自然の風景の中で雨の情景を表現するのは難しいと常々思っていますから、大雨で誕生したばかりの水溜りを入れて見ました。もちろんブナの樹幹流や葉を打つ姿などでも雨は表現できます。しかし、元来大きな風景が好きな人間ですから今回は水溜りとしたのです。ここ手引頭までは最短地の仁科峠から歩いて約2時間半要しますから、普段でも訪れる人はまずいません。それなのに強風と雨の中ですから当然誰もいません。加えて伊豆山稜歩仁科峠から手引頭の入り口まで来ても、案内板は元より森の中に道がありませんから案内人なしでは登ってく来られません。人通りが少なくなって勢力範囲を拡大続けるアセビのジャングルを・・・

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横顔

2018年6月24日

このタコブナは南側を正面と勝手に決め込み、約10年近く撮影を続けていますからあえて横顔を紹介します。写真、しかも小さなサイズですから雨の様子は分かりにくいのですが、同時に撮影をした4K映像を見ますとクリアに伝わって来ます。こうした400~500年、あるいはそれ以上を風雪に耐えながら生き抜いているブナの前では、いくら対峙しても到底歯が立たずに打ちのめされるだけですが、それでも足繁く通い続けることで少しは・・・

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タコブナ

2018年6月23日

誰が命名したのかは定かではありませんが、いつの頃からか・タコブナ・と呼ばれるようになったそうで、目どおり6,2mと天城山系を代表するブナの巨木には違いありません。幸いにして時折強風が吹き荒れ、雨も天城らしく強烈に降りながらブナを打ち続ける姿を目にして、まずは写真とISO感度を1,000に設定して、それでもスローシャッタによるシャッターブレを防ぐためにミラーアップ機能を使い、慎重にレリーズしました。ちなみにEOS 5D-4+EF11-24mmF4Lでの撮影です。そしてその後待望の4K撮影をしました。実は4K撮影は2016年秋にGH4で行なっていますが、どしゃ降りの雨の中での撮影は初めてで・・・

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丸山

2018年6月22日

旧天城峠から八丁池に向かう途中の丸山は、一帯の中でもブナの巨木が多く10年ほど前から繰り返し撮影をしていますが、なぜかここ2~3年は疎遠がちになっていました。そんなことから想いだったが吉日と訪ねて見ましたら、かつてEOS1DS-Mark III、ペンタックス645D、そしてEOS 5D-Mark IIIなどで撮影した懐かしい森が迎えてくれました。早速この森を撮影するきっかけとなったブナを見上げましたら、ヤシャビシャクがしっかりと着生していて胸を撫で下ろし、写真と4Kで撮影をしました。その後某台風で片腕を失くしたブナを訪ねて・・・

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天城のブナ

2018年6月21日

私の天城のブナ撮影は大きく二つのコースになります。そのひとつが仁科峠から伊豆山稜線歩道を猫越峠、ツゲ峠を歩くコース。もうひとつは寒天林道から八丁池、万三郎岳へ続く天城縦走路を巡ります。このふたつのコースともに苔を全身に纏った巨木が多く、ついつい時間の経つのを忘れて撮影に没頭してうのがこれまでの常でした。今回は写真はもちろんですが4K撮影もしたいと思っていますから、撮影に要する時間はさらに長くなってしまうような気がして・・・

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天城

2018年6月20日

天城といっても川端康成の・伊豆の踊子・でもなければ、演歌の・天城越え・の世界を訪ねるのではなくて、苔に覆われたブナの巨木を訪ねるのが目的です。この天城のブナは2010年夏にBS11で・写真家たちの日本紀行・でも紹介しましたように、日本一の規模を誇ります。宿は川端康成が伊豆の踊子を執筆した旅館の前の民宿で、狩野川のほとりに建つ落ち着いた宿です。距離も当地から約280㎞と近く・・・写真は今となっては懐かしいEOS 1 Ds Mark IIIでの撮影です。

 

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珍しいそうで

2018年6月19日

ここ数日門外漢なのになぜかモリアオガエルを追いかけていましたら、まったくの偶然で日中に木に止まる雌の姿を撮影する幸運を得ることができました。そんなことから早速専門家の方に写真を見ていただいたところ、非常に珍しい写真とのことでした。このモリアオガエルは夜行性なために、この時期は木の上で生活をしていて滅多に姿は見られないとのことでした。それにつけても自然界は・・・

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雨の日

2018年6月18日

予想はしていたものの、雨の日には来園者が減少してしまいます。したがって写真や4Kの撮影をのんびりと楽しむことができます。たしかに雨の日はレインウェア(雨合羽)を着込み、ザックにカバーを掛けて、さらに時としては傘を必要とする場合もありますから、けして快適とは言えずむしろわずらわしく不快を感じるのが一般的だと思います。しかし、雨の日の森は空気中の埃を洗い流してくれ、木々は瑞々しく輝き潤いますから特別の表情を見せてくれますから、見慣れた森でも新しい出会いや発見がありたまりません。今年の梅雨は陽性なのか、それとも陰性なのかは今のところ判別はつきませんが・・・

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2025年11月9日
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