普段ですとブナに近寄って27-70mm,あるいは16-35mmで撮影をするのですが、森の緑が清々しく美しかったものですから、少し離れて70-200mmレンズで手前の葉をボカして撮影をしてみました。その結果同じ被写体(あがりこ)でも撮影する時間帯、天候、季節、そして使用するレンズで雰囲気が随分と変わることを実感しました。このあがりこの森は、これからさらに緑を濃くして原生林の様相を深めていき、私を森の奥へと誘ってしまう・・・
最上地方は巨樹、巨木の宝庫として知られ、2001年に林野庁が?・森の巨人たち100選・を選定してからは、にわかに巨樹、巨木巡りがブームとなりました。この岩神権現のクロベ(ネズコ)もそのひとつで、豪雪地として知られる肘折温泉への観光客も多く訪れるとのことです。撮影は写真を見ていただくと分かるように雨の中、しかもかなり強い雨を待って撮影しましたから、普段は乾燥(無味乾燥)している木肌が赤黒く光っています。この姿こそが雨の中での撮影の・・・
皮肉なもので雨を求めて出かけてもなかなか希望どおりにはいかず、むしろ期待外れになってしまうことが多いように思います。ですから今回も天候はお任せで、与えられた天候状況で被写体を選び移動しながら撮影をすることとします。そしてもしも庄内、あるいは最上川沿線で雨が降ってくれれば迷わず幻想の森で土湯杉(神代杉)の巨木を、そして少し登って黒杉を撮影したいと思っています。果たして天候は・・・
独立峰鳥海山(2,236m)山麓には豊かなブナの原生林が広がっています。この時期鳥海山の内陸側、矢島町登山口側を竜ケ原湿原に向かいますと、どこかで根開けと芽吹きのブナの森に出会いますし、さらに上部を目指しますと一面が残雪の森となります。つまり標高差によって表情の異なるブナの森の撮影ができることになります。このことは、秋になると鳥海山を下る紅葉をどこかで撮影できることになり、独立峰ならではの楽しみを・・・
尾瀬関係者のH/P、フェイスブックなどからミズバショウの見頃、特に中田代下ノ大堀や長沢などの群生地を予想しますと、どうやら20日の週になりそうに思いますから、それまでの間に晩霜の被害を受けないように願っています。それから1週間ほど遅れてミズバショウとリュウキンカの群落を撮影できるのは、尾瀬ヶ原の西の端山ノ鼻植物研究見本園になるでしょうから、6月上旬まではミズバショウの撮影を楽しむことができる・・・
小雪と雪解けの速さに出鼻を挫かれてしまい、尾瀬に入らないままの日が続いています。こんなことは過去にはなかったように記憶していますし、山仲間の中には尾瀬を忘れたのかなどと揶揄してメールをくれる人もいます。私的にはけして忘れたわけではなくて、入山の機会をうかがっているだけなのですが、そう言ってもただの言い訳にしか受け取ってくれないようです。それにしてもやはり雪の消え方が早くて、湿原にはワタスゲの花を始めミズバショウも水の流れに沿って咲き出しているとのことですから、晩霜の被害を気にしながら・・・
先日まだ冬季閉鎖の道を歩いて緑眩しい中島台を訪ねましたら、約四半世紀も見つめながら撮影を続けていたブナが、その生涯を終えて土に還ろうとしていました。生きとして生ける物すべての命に終わりがある以上、その現実を受けとめることとしましたが、鳥海山の厳しい風雪に耐えて傷つきながらも生き抜いた姿に何度も感動したものでした。中島台には数知れないほどのブナのあがりこが、それぞれの運命をまっとうしようと懸命に・・・
少し乾いていた当地にとっては、今回の雨は程良いお湿りでした。そんなことから早朝より赤城自然園を訪ねてみましたら、案の定木々の幹が瑞々しい表情で迎えてくれました。早速5D-4+24-70mmF2.8IIで撮影をしてみましたが、ピクセル等倍でチェックしてみるとピントが奥まで届いていませんでした。絞りをF16にしてスローシャッタによるブレを防ぐために、ミラーアップして慎重に撮影したのにと、少し課題を残す結果になってしまいました・・・
全国から集められたツツジの仲間は幾分盛りをすぎましたが、雑木林に降る雨はまさに青時雨と呼ぶにふさわしい風情があり、レインウェアを着込んで撮影をしてみました。掲載写真は小さいから分かり難いかもしれませんが、ツツジはもちろんコナラ、ケヤキなどの若葉、青葉がよりつややかに映り森全体が緑色に煙る情景は雨の日ならではの別世界です。撮影はEOS 5D-4 +EF11-24mmF4L で、シャッターブレを防ぐためにミラーアップをして慎重にシャッターを切りました。さて、出来栄えは・・・
林業者には嫌われ者のようですが、古くは万葉集の時代から親しまれているフジの花を、所用で隣村に向かう途中で見つけました。撮影の前はホウノキの花がもう少しきれいに見えたのですが、すでに盛りを過ぎてしまったようで残念で仕方がありません。それでも通い慣れている道で偶然出会った光景は、やはり一期一会の出会だと・・・
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