22日に鳩待峠への県道の冬季閉鎖が解かれて、尾瀬は新しいシーズンを迎えます。とは言うものの2m程の雪の尾が、ミズバショウなどの季節を迎えるのは5月中旬で、しばらくは春とは名ばかりの雪景色です。ただ、今年は久し振りに積雪が多かったことから、関係者は花の尾瀬になるぞと口を揃えています。コロナ禍を引き金に入山者が激減した尾瀬は、日光国立公園から尾瀬国立公園として独立して15年、多くの人たちに尾瀬を訪れて欲しいと願っています。
読んだ順に上げると「炎立つ」(講談社刊・全五巻・NHK大河ドラマ)、「火怨・北の耀星アテルイ」(講談社刊・上下巻・NHKドラマ化・4回)、「天を衝く」(講談社刊・全三巻)、「風の陣」(PHP研究所刊・全五巻)いずれも盛岡在住の作家高橋克彦さんの作品です。それまで学校の社会科で学んだ歴史、あるいは他の作家の歴史小説の多くが、為政者(勝利者)の歴史に基づいていたのに対して、蝦夷四部作は敗者の目線で描かれたドラマです。作者は他にも「時宗」(NHK出版刊・全四刊・NHK大河ドラマ)、「竜の柩」(祥伝社刊・全六巻)など多いけれど、蝦夷四部作は特別な読物だと感じています。加えて阿弖流爲(アテルイ)の曾孫天日子(ソラヒコ)の物語「水壁」(講談社文庫)も読み応えがあります。