今日は二十四節気の小暑で七夕ですが、当地では月遅れの8月7日に七夕行事を行っています。梅雨空の7月7日よりも、梅雨明けの8月7日の方か晴れる確実が高くなり、もしかすると、牽牛星と織女星が逢瀬を重ねるには可能性が高くなるようにも思えますが・・・
鳩待峠から至仏山を目指して約1時間強の登ると、視界が開けて湿原に出ます。ここがオヤマ沢田代でワタスゲやイワイチョウなどの植物が迎えてくれます。尾瀬ヶ原、燧ヶ岳、横田代、日光白根山などの眺望もよく、ひと息入れたくなります。さらに伸びる木道を進むと笠ヶ岳への道を左に分けて、小至仏山も間もなく・・・
写真は小至仏山から俯瞰しています。
漢字で書くとズバリ尾瀬草、尾瀬で発見されて命名された約40数種の植物の中で、これほど解り易い植物はありません。尾瀬の至仏山以外には谷川岳と北海道手塩山系にしか見られない、日本固有の非常に貴重な植物でもあります。また、氷河期の生き残りとも言われていますが、一見華やかさに欠けるのか?以外と素通りをしてしまう人が多い植物の・・・
至仏山と谷川岳の蛇紋岩の崩壊地や風衝草原に咲き、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに似ていると言われています。他には岩手県早池峰山のハヤチネウスユキソウや、北海道のレブンウスユキソウなども似ていると言われています。何れにしても、至仏山の厳しい環境の中で生き抜く姿は・・・
深田久弥さんが日本百名山で慈母とたとえた至仏山は、花の山として親しまれていて解禁になると多くの人が訪れます。しかし最近は随分と色んな花々の数が少なくなったように思えて仕方がありません。もちろんしっかりとしたデータに基づいたことではなくて、あくまでも個人的な感想です。特にユキワリソウ、ハクサンコザクラ、ムシトリスミレなど・・・それから、オゼソウなどの生息面積がかなり狭くなった・・・
例年よりも早く登山が解禁となった至仏山に、普段はあまり利用しない鳩待峠から登ってみましたら、すでに花々は満開状態でした。それどころかユキワリソウ、ハクサンコザクラ、タカネバラなどすでに見頃を終えているものも少なくはありませんせんでした。そんな折、小至仏山で一息入れていたら高山蝶の仲間クジャクチョウが、タカネシオガマにとまり羽を休めて・・・
九州地方などの豪雨災害が報道される反面、首都圏では相変わらず渇水による取水制限のニュースが連日流れています。尾瀬でも梅雨に入り多少の降雨はあるものの、湿原に点在している池塘の水位の回復にはいたっていません。しかし、新月が近づくと、せめて一夜だけでも満点の星空を仰ぎたいと思ってしまうのは、写真家の我儘・・・
写真は赤城自然園で以前偶然見かけた、樹液をめぐるカブトムシとクワガタの争奪戦ですが、やはり体の大きいいカブトムシに軍配が上がりました。同園は四季の草花の競演を楽しむ方が多く訪れ、年々自然の密度が深って来ています。ですから、こうした自然界の営みも出合うことも少なくはありません。ただ、オオスズメバチが減ったためでしょうか?樹液の出る木も少なくなってしまったのも現実で・・・
無葉蘭のショウキランは漢字で書くと鍾馗蘭と書くのでしょうか、いずれにしても毎年探し歩く植物の一つですが、今年は少雨でなかなか見られないのかなと思っていましたら、鳩待峠~山ノ鼻間でひとつ、そして尾瀬ヶ原中田代竜宮小屋近くの木道の脇にひとつと、何とか見つけることができました。もちろん4K動画と写真に収めましたが、やはり不思議な植物には違いありませんね・・・
鳩待峠から尾瀬ヶ原の山ノ鼻に下って行くと、約1㎞の左側に毎年ハクサンシャクナゲが花を咲かせます。異常な小雪で多くの植物が晩霜被害を受けたものですから、半信半疑で眺めてみましたら見事な花付きを見せてくれました。そういえば、ミズバショウのシーズンに咲くアズマシャクナゲも、ほぼ例年並みの花を付けてくれました。さて、残雪のすっかり消えた至仏山のハクサンシャクナゲは・・・
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