またもや天気予報が外れてしまい時折コケの森に陽射しが入る、梅雨入り直前の天気回りとなってしまったものの、前回に比較するとコケの緑が一段と際立っていて、早朝から雷様に恐れをなして撤退する午後までじっくりと撮影ができました。それから朝方に青苔荘で、午後に白駒荘でコーヒーを飲み一息入れましたが、観光バスから吐き出される団体客がいないために静かな湖畔で、鳥の声を聞きながらの贅沢な時間を過ごすこともでき、次回撮影の構想を練ることもできた・・・
早苗が揺れる畦道から見上げる鳥海山は、残雪と新緑が美しく何度眺めても心安らぐ光景です。今年も御多分に洩れず積雪が少なかったらしく、夏の花の季節は早いだろうと地元の人が話していたが、その前に恵みの雨の季節が訪れます。そんなことから一旦帰り天気予報を確認した上で、人影がほとんど途切れる雨の森の撮影に再訪しなければなりません。それから、もう一枚の写真は矢島口から竜ケ原湿原に向かう途中の善神沼(池)で、鳥海山の姿を映してくれる撮影ポイント・・・
繰り返しになりますが、鳥海山は伏流水が毛細血管のように流れて、豊かな水の王国と言えます。そんなことからこれから梅雨に入りますと、あがりこの森を巡りながらの生命の水探しが続きます。しかし道なき原生林を歩くことは決して快適ではなくて、時折クマの恐怖を感じたり笹に視界を遮られてずぶ濡れになり、まるでドブネズミのような様相でひたすら伏流水を・・・
ブナの森の多くは雪解けと共に林床が笹に覆われるために、新しく生まれたブナっ子を見つけ難いのですが、森の散策路や登山道の縁にその姿を見つけることがあります。鳥海山麓中島台などでは「あがりこ大王」や「獅子ケ鼻湿原」のコースが整備されていて、意識して歩いていれば見つけることができます。しかしこのブナっ子の多くは大きく成長することができずに、自然淘汰されてしまうのが自然界の掟とも言えます。写真は樹齢推定約300年、幹周り7,6m、の巨樹と新しく発芽したブナっ子ですが・・・
中島台から駒ノ王子を結び県道が崩壊の危険があるとかで、通行止めになっていたために雨の中を歩くことになってしまいました。それでも約半年ぶりの再会は嬉しくて、レンズの水滴を気にしながら写真と4K映像を撮影しました。また森の中を歩いてみますと、林床にギンリョウソウがそこかしこに見つかりこれもローアングルにて撮影しました。ただ雨がさほど強くなかったために、ブナの幹を流れ落ちる樹幹流の撮影はできませんでした。それにしても雨の音しか聞こえない森の中は・・・
ミズスマシの池でカワセミを目撃したとの情報から、都合のつく範囲内でEOS R5とパナGH5を構えての張り込みをしているものの、未だその気配さえ感じることができずにいます。そんな愚痴にも聞こえる言葉をお馴染みさんに吐いたところ、利根川の某所に行けば撮影できますよと写真を見せられましたが、私が撮影したいのは赤城自然園のカワセミですからと、丁重に誘いをお断りしました。同時に利根川どころか河川から遠隔地なのに本当に飛来して・・・
標高の比較的低いブナのあがりこの森などでは、すでに花期は終わり葉を大きく広げているものの、標高が1,400mほどの地域では残雪の消えるのを待ちきれずに花を見せていました。このミズバショウですが鳥海湖下の賽の河原周辺では、7月にニッコウキスゲなどと一緒に見ることができますから、残雪を踏みしめての登山ではしばらくの間楽しむことができます。何れにしても花の名山とも言われている鳥海山は、これから晩夏にかけて様々な花に出会える山旅を・・・
シラカバによく似ていますが、標高が高い所に分布するシラカバの仲間で芽吹きの時から、晩秋に葉を落とすまで被写体になってくれるお馴染みの木です。写真は鳥海山登山口のひとつ竜ケ原湿原駐車所から、100-400mmの望遠ズームにて撮影しています。それから、このダケカンバはまだ残雪に覆われている場所もたくさんありますから、鳥海山の雪解けと共に顔を見えせくれるのが楽しみで・・・
鳥海山麓標高700mに広がる低層湿原の桑の木台湿原は、ミツガシワ、ワタスゲ、そしてレンゲツツジに群生地として知られていて、地元だけではなく関東からも訪れる人が多い景勝地です。ただここ数年は天候状況と開花状態とがうまく噛み合わずに、足が遠のいていましたのが現実でした。そんなことからミツガシワとワタスゲ狙いで訪ねてみましたら、すでにレンゲツツジが7~8分咲きになっていて驚きました。幸にして天候も急激に回復してくれましたから、これまで撮影していなかった4K動画も・・・
春に葉が開く前に白い花弁を見せるタムシバは、コブシの仲間でニオイコブシとも言われています。そのタムシバの花が鳥海山麓の標高1,400m周辺で見頃を迎え、ブナなどの新緑の森にまるで雪が降ったように見え、今年は例年にない当たり年と驚きなが撮影しました。自然界の花々はタムシバだけでなく当たり年もあれば裏年と言われることもあり、こうした思いがけなく巡って来たチャンスに出会った喜びは大きく、写真と4K動画をじっくりと撮影しました。カムシバが転じてタムシバになった・・・
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